穀類積計算・移動モーメントの経緯
穀類積計算・移動モーメントの経緯
この30年間の移動モーメントの計算の経緯は次の通りです。
-
穀類を積んだ後にローリングやチッピングにより、めづまりが起きてVOIDが生じる。その容積は船倉容積の2%とし、傾斜角12度で移動モーメントを計算する。
又半載する船倉に限り半載の移動モーメント曲線を計算する。 -
実際の積み付けを考えると船倉一杯に積むことはできない、実際に近い状態で計算する方法を採用。
ハッチエンドガーダーの深さによりVOIDを決め、ハッチ部はハッチカバーもしくはコーミングの低い方から75mmとして、満載は15度、半載は25度の傾斜角で移動モーメントを計算する。
ただし、移動モーメントによるKGの上昇も計算し、ヒーリングモメントと同じようにグラフ化する。
許容ヒーリングモーメントの計算を義務付け、簡単に成否を判断できるようにした。 -
もっと実際に近いものにと改正。
ハッチの下のVOIDは、75mmを150mmにし、移動モーメントによるKGの上昇も係数を決めて簡素化した。(満載は1.06、半載は1.12) - 満載する積み付け方法によって移動モーメントの計算を変えなければ、実際のものとかけ離れてしまうということで、トリムドとアントリムドを設けた。