2008 IS CODEと既存規則とトリムフリーの関係
2008 IS CODEと既存規則とトリムフリーの関係
現在の状況では、必ずトリムフリーで計算しなければいけない訳ではない。
新しい規則(2008 IS CODE)で決められているのは、トリム付きの排水量および復原性データを、マニュアルに入れなければならない、このことだけである。
このことにより、各船級協会および各国のマニュアル・計算書の取り扱いがばらばらになり、複雑化しています。
また、既存の規則におけるトリムフリーの計算方法の取り入れ方にもいろいろあり、対応に苦慮しています。
原則的に、既存の規則は従来のトリム計算でよいが、トリムフリーでも認めていく方向で進んでいます。
将来的には、トリムフリーで計算することになるとおもいますが、 その時はコンピューターでしか計算できなくなります。
この点で、JGが未だにトリムフリーに踏み切らないのは、国内船で対応できるかどうかを見極めてからということでしょう。
これからの傾向としても、スタビリティコンピューターやダメッジコンピューターの名で積み付け計算機の導入を促進して、 より高精度の安全を目指していくことになります。